モルトウィスキーの種類

シングルモルトウィスキー
モルトウィスキーは沢山の蒸留所で作られていますが、一つの蒸留所のモルトウィスキーを瓶詰め出荷しているものをシングルモルトウィスキーといいます。つまり、そこの蒸留所の顔といって良いのではないでしょうか。そういうわけで製造された蒸留所の名前を商品名としている物が多いです。日本だと山崎とか白州。スコットランドではマッカランとかラフロイグとかですね。一つの蒸留所といってもいくつもの樽があってアルコール濃度や味わいが微妙に異なるようです。販売されているシングルモルトウィスキーは加水によるアルコール濃度の調整、ブレンダーによる味わいの調整がされています。


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シングルカスク
 蒸留所ではウィスキーを樽で寝かせます。当然、樽の置いている場所で個性が出てきます。温度や湿度で熟成度合いやアルコール濃度が微妙に異なるんですね。シングルカスクウィスキーとは他の樽のウィスキーと混ぜないただ一つの樽のウィスキーを瓶詰めしたものです。特に加水によるアルコール濃度調整もしないのでアルコール濃度は50〜60度になります。これをいわゆるカスクストレングスといいます。樽だし原酒とでも言いましょうか。シングルカスクは特に出来のよい原酒(出来がよいのでブレンドするのがもったいない。)ですので、数も限られていて希少価値が高いですね。


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クォーターカスク
 クォーターカスクとは直訳すると1/4樽。まさに1/4の大きさの樽に詰め替えて熟成(後熟)させたものです。バッツは480Lなので120Lの樽で仕上げ熟成するという事です。なぜそのような事をするのかというと、樽の風味をスピーディーに移し、そのシングルモルト独自の風味を際立たせるため。小さな樽に詰める事で単位重量あたりの樽の表面積が30%増加するからです。(簡単に言えばウィスキーと樽の接触面積が増えるということ)
 クォーターカスクは19世紀に馬の運搬用の樽をヒントに考案されたもの。早く熟成させるにはどうすれば良いのかという改善思想から生まれたのでしょうね。


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ヴァテッドモルトウィスキー
 一つの蒸留所のモルトウィスキーを瓶詰めしたものはシングルモルトウィスキーといいます。一方で異なる蒸留所のモルトウィスキーを混ぜたものはヴァッテドモルトウィスキーといいます。他の蒸留所のモルトウィスキーとバッティング(混ぜる)してお互いの良い部分を引き出す手法です。モルトウィスキーであることは間違いないのですが、シングルモルトと素性が違うという事で「ピュアモルト」とか「ブレンデッドモルト」とか表示される事が多いようです。


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