ウィスキー(Whisky)とは

 ウィスキーの語源はアイルランド語の「ウシュクベーハー(命の水)」である。12世紀にアイルランドで初めて蒸留され、当初は薬として用いていたという事からこの名前がついた。15世紀の終わりごろアイルランドからスコットランドへ伝えられ、その後スコットランドでのウィスキーの製造が盛んに行われた。当初は樽による熟成は行われていなかったが、18世紀の後半に政府による重税が課せられるとハイランド地方の山奥で密造が行われた。
密造では麦芽の乾燥にピート(泥炭)使って乾燥し、できたウィスキーをシェリーの空樽に詰めて隠した。これが偶然にもスコッチウィスキー特有のピート香や熟成による風味、色調として現れた。その後1824年に酒税が大幅に引き下げられ、密造の時代は終焉を迎えるが、その製法は変わらず現在まで同様な手法が用いられている。

 スコッチウィスキーにはモルトウィスキー、グレーンウィスキー、ブレンデッドウィスキーがある。モルトウィスキーの原料は二条大麦(モルト)である。これがモルトウィスキーと呼ばれる由縁である。
一方、グレーンウィスキーとはトウモロコシ、ライ麦、小麦などの穀物を主原料に用いて製造したもので、糖化させるために乾燥時にピートを使用していない大麦麦芽を15%程度使用する。連続蒸留器を用いるためアルコール分は90%〜95%と非常に高く、モルトウィスキーと比較して風味は劣るが癖の無い口当たりのよい味わいが得られることが特徴だ。製造されるほとんどが次に紹介するブレンデッドウィスキーに用いられる。
ブレンデッドウィスキーはモルトウィスキーとグレーンウィスキーをブレンドしたものである。個性の異なるウィスキーをブレンド、熟成するする事によってモルトウィスキーの個性を生かし、飲みやすいバランスの取れたウィスキーに仕上げたもの。ブレンダーという専門の技術者によるブレンドが行われ、その品質安定性や大量生産向きという理由で、現在では世界各国で製造され、ウィスキーの主流を占めるものとなっている。

 モルトウィスキーはブレンドされずにあるいはグレーンウィスキーとブレンドされることで世界中で親しまれている。それはやはりそれぞれの際立った個性、洗練された味わいが世界中に認められているからであろう。さあ、次からはこのモルトウィスキーについて語ってゆく事としよう。